読書

2019年8月25日 (日)

活動的になる

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その3。

食品の栄養価が下がっているという推測が正しいとしたら、そのぶんたくさん食べたくなるかもしれない。しかし、それによって必ずしも体重が増えるとはかぎらない。それは数学モデルの結論にすぎない。日々の生活で少しだけ余分に身体を動かせば、さまざまな数値が改善する。政府も科学者も運動は魔法の治療薬だととらえていて、それは絶対的に正しい。すべての主要な死因、さらには一部のがんや神経変性疾患とも闘ってくれる。私たちが脳を持っているのは動くためで、植物に脳が必要ないのはじっとしているからだ。植物のようになってはいけない。

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2019年8月24日 (土)

自分と同じように腸にも栄養を与える

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その2。

 私たちが食べる食物の種類によって微生物叢の活性度がちがってくるので、微生物叢を活性化させるような食品を食べるべきである。身長が急激に伸びるのが成長中の一時期だけであるのと同じように、免疫系を訓練できる時期もかぎられていて、本書を読める人はみな、免疫系を完全に再教育するにはすでに遅すぎる。しかしだからといって、微生物叢をないがしろにしていいわけではけっしてない。人間の身体は食物繊維を利用できないが、腸内細菌は利用できるので(母乳中の多糖類と同じ)、多様な食品、とくに生の果物や野菜、アブラナ科の野菜(ブロッコリ、ケール、キャベツ、カリフラワー)など繊維質の食物を食べるとよい。みそ、ヨーグルト、ケフィアなど発酵食品もよい。プロパイオティック食品は、肥満の人のインスリンやトリグリセリドやコレステロールのレベルを下げ、心臓病や2型糖尿病など肥満に関連する数々の病気のリスク要因を減らしてくれる。
 微生物叢は食欲も促している。その研究はまだ初期段階(ショウジョウバエなどを使った実験の段階)だが、私たちが食べる食品に応じて腸内細菌が増えたり減ったりすることはすでに証明されている。人間が食事をすると腸内細菌も餌を採り、さまざまな物質を分泌して遺伝子を活性化し、栄養素の吸収を促す。また腸内細菌は、人間の中枢神経系や脳とも情報をやりとりしている。そのしくみはまだわかっていないが、何百万年ものあいだ体内に微生物叢が棲み着いているうちに、人間は情報をやりとりする宿主として共進化してきたらしい。腸内細菌は、自分たちが欲しいものを人間からもらえるよう、食欲を促す。道に、腸内細菌にとって過酷な環境を作ってしまうと、身体はそれに応えて、うつや不安症、さらには高血圧になつてしまう。

 

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2019年8月23日 (金)

自然とのつながりを保つ

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その1。

 私たち人間は、自分自身の生理や心理に関する何百もの理由のためだけでなく、身体のなかにある生態系のためにも、緑地や自然環境にできるかぎり触れつづけることが重要である。何種類もの果物や野菜を含む多様な食事をとれば、腸内の生物多様性の維持に役立つ。これだけならかんたんに勧められるが、研究によると、とくに妊娠中は抗生物質の使用を最小限に控えるなど、もっと厳しい対策も必要である。また、帝王切開や人工授乳によって母親の微生物叢が乳児に受け継がれないという事態は避けるべきである(母乳哺育の是非なんて考えたことのない男性にはなかなかわからないだろうし、とくに多くの社会では授乳のための環境が整っていない)。

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2019年8月22日 (木)

観葉植物をとり入れる

 観葉植物は屋内の空気によい効果を与えることで知られる(私たちの心理にも測定可能な影響を与える)。植物は毒性のあるガス(とくにべンゼン、一酸化炭素、ホルムアルデヒド)を吸収し、私たちのためにリサイクルしてくれる。土壌中の細菌が出す蒸気はセロトニンレベルを上げる(セロトニンには数々の効果があり、何より気分をよくしてくれる)。研究によれば、病人は植物のある部屋のほうが早く快復するという。空気を加湿してくれる(風邪や喉の痛みを予防する)。
 もし羽根でできた挨とりをあまり好きでないなら、植物が空気中から挨をとり除いてくれるだろう。菓は弱いマイナスの電荷を帯びているので空気中の粒子を引きつける。大半の埃は植物に吸収され、一部が葉の上にたまっていく。葉に埃がたまったら、スパティフィラム、ヒロハケンチャヤシ、カシワバゴムノキ、ベンジャミンなどは、風呂場で軽く葉を洗うことができる。観葉植物をとり入れると、屋内の埃が最高で四〇パーセント減る。これはアレルギーのある人にはとくに朗報だ。アレルギー疾患のある人は埃やチリダニの糞に弱い。埃が少なければ、チリダニも少なくなる(ベッドのマットレスにどれだけのチリダニが潜んでいるか検索しないように。知らないほうがいいこともある)。これに加えて、植物は肺に病気のある人に悪影響をおよぼすカビの胞子を分解してくれる。
 一九八九年、アメリカ航空宇宙局(NASA)はアメリカ造園建設業協会(ALCA)の協力を得て、宇宙ステーション内の空気をいちばんよく清浄に保つ植物を探る実験をはじめた。リストに入った植物は、屋内空間(家庭やオフィス)の少なくとも九平方メートルをきれいにする能力を持つ。セイヨウキヅタ、スパティフィラム、カンノンチク、セイヨウタマシダ、ゴムノキ、オリヅルランなどの植物は、みな空気をきれいにするすばらしい能力を持つ。なかでもすぐれているのがサンセベリア・ローレンティで、あなたが観葉植物に慣れていればまず枯らすことはないし、夜間に酸素をつくつてくれるという恩恵もある。
 あまり植物に親しんだことのない人は、慎重なあまりつい小ぶりな植物からはじめることがある。これが失敗しがちなのは、水分がすぐに逃げてしまうからだ。小ぶりな植物はじつは育てるのが難しく、繊細なので神経を使う。中くらいか(もっといいのは)大ぶりな植物なら世話が楽で、水やりもときどきでよく、部屋の空気をよりきれいにしてくれる。水やりの頻度は重要だ。指を土のなかに二センチほど突っこんで、乾いていると思ったら水をやればいい。乾いていなければ、そのままで大丈夫だ。かならず、余分な水を切るようにすれば根腐れしない。
 人類は植物を何千年も愛でてきた。ヴュスヴィオ山が噴火したあと、ポンペイの町が火山灰によって保存されたが、人びとが暮らした家々には遺体とともに観葉植物の残骸があったという。
 観葉植物を家のなかに入れたら、あなたの居間は空気農場になる。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その7。

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2019年8月21日 (水)

子どもは外で遊ばせる

シンガポール国立大学の疫学教授でシンガポール・アイリサーチ・インスティテュートの近視部部長であるシャン・メイ・ソ一教授は、目下進行中の研究によれば、子どもの目の健全な発達のためには一日約三時間日光に当たることが必要だ、と話してくれた。子どもの場合、一週間に二冊以上の本を読むのは近視の予測要因になる。また、近視はただ眼鏡を買ってかければいいという問題ではない(低所得国の何倍人もの人びとにとって、これは不可能だった)。近視はさらに高度近視や老後に失明を招く深刻な疾患につながる。子どもを戸外で遊ばせる健康上の理由はたくさんある。近視になる可能性をかなり低くしてくれるのはその一つにすぎない。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その6。

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2019年8月20日 (火)

歩く

一番大事なことーー歩く!
サルデーニヤの羊飼いのように七〇代、八〇代、九〇代になっても自由に歩けるようになるには、これがもっともかんたんだ。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その5。

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2019年8月19日 (月)

休止状態を避ける

 映画館や劇場など座る場所が決められている場合を除いて、継続して座ることを避けよう。ときどき作業を中断し、座る時間を自然に中断できる方法を考える。なるべく身体を動かさないという癖から抜け出す習慣をつける(自宅でコーヒーをいれないで、外に飲みにいく、職場近くに自動車を停めない、など)。
 一日のなかにもっと動きをとり入れる方法を考える。これはじつは注意を要する。人新世の人間のデフォルトモードは、なるべく速く楽に物事をすませる(時は金なり)ことだからだ。つまり、意識して努力しなくてはならない。交通手段から少し遠ざかろう。会議と約束のあいだに時間をとるのではなく、移動時間をつくる。すっきりした頭で現地に着いたほうが物事はうまくいく。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その4。

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2019年8月18日 (日)

スクワット運動をする

 これはかんたんではない。人新世に生きるあなたは毎日一〇時間椅子に座っているので、スクワットできないように訓練してきたも同然だ。それでも、人類はかつて、しやがんで休み、食べ、会話を楽しんだのだ(じっは、いまだにそうする人は多い)。
 最初は何かサポートしてくれる道具を使うといい。ジムならTRXサスペンション、あるいは頑丈なテーブルなど。座りこむように深くしやがむ。膝が足の上に来るようにする(内側でも外側でもいけない)。ふくらはぎ、腹回り、腰が伸びるのを感じるはずだ。この姿勢でリラックスしよう。丸めたタオルなどでかかとを少し上げると楽にできる。かがみこんで床に足を真っすぐ伸ばすより、かかとを少し上げて快適な姿勢を保つほうがいい。理想的には胸が下ではなく正面を向いているほうがいい。慣れれば(数日後ではなく数カ月後)、靴を履かなくてもできるようになり、長い時間でも快適でいられる。尻と腰を開くのにいい方法だ。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その3。

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2019年8月16日 (金)

アプリを手に入れる

戸外へ連れ出してくれるものなら何でも試そう。優秀な「カウチ・ツー・5Kアプリ」〔訳注‥ソファを飛び出して五キロ走るためのアプリ〕はたくさんある。「アクティブ・10K・アプリ」(イギリス公衆衛生庁が運動不足の研究にもとづいて開発した)もいい。数キロ先の職場へ毎日歩いて通勤したヴィクトリア朝の事務員は、租末な食事にもかかわらず座ってばかりの現代の労働者に比べて変形性関節症や関節炎が少なかった。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その2。

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例示されているアプリがどんなものかは判りませんが、
私、戸外へ連れ出してくれる、ポケモンgo を頑張っています。

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2019年8月13日 (火)

早歩きとランニングは脊柱と膝にいい

ランニングが膝に悪いというのは間違っている。そうではない。じつと動かないでいるのが膝に悪いのだ。/ウォーキングとランニングが骨密度を上げることは長く知られていたが、最近の研究で椎間板のためにもいいことがわかってきた。どんな動きや体操でも何らかのダイナミックストレッチを含むものはいい。スタティックストレッチの効果はまだ実証されていないが、ダイナミックストレッチは可動性と可動域を改善する。この二つは人新世の習慣によってたやすく失われる。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第三章のまとめから引用、その1。

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