読書

2019年9月15日 (日)

座らずに立っているようにして、仕事の環境を見直す

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その14、ラスト。

 仕事の環境を少しでも変えて、もっと身体を動かせるようにするとよい。立ち机を使うのはよい考えかもしれない。立ち机を使えばもっと活動的になるだろうが、立ったり座ったりしたときに身体に合うよう、調節可能なものを選ぶこと。また、一カ所で長時間じっと立っているのに相当する「自然な」姿勢などというものは、そもそもないということを忘れないように。初期の人類は丈の長い草のあいだから頭を突き出して遠くの様子をうかがっていたが、けっして彫像のように立ちつくしていたわけではない。好きな時間立っていたら、座って休むこと。

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本書の構成
プロローグ 私たちの身体に異変が起きている
第1部 紀元前八〇〇万年~紀元前三万年
第2部 紀元前三万年~西暦一七〇〇年
第3部 西暦一七〇〇年~西暦一九一〇年
第4部 西暦一九一〇年~現在
第5部 未来

著者紹介
英国のケント大学准教授。専門は環境人文学、19世紀英文学。研究分野は、人類史、古典文学、健康、環境問題まで幅広い。

まとめ、とは。
人類は自らが引き起こした環境の変化に、身体が適応できていない。本文はそのことについての説明。まとめはそれに対する対処法を本文中からピックアップしている。あるいは、著者が言いたいのは、対処法は一時しのぎで、根本的には、人類が進化しなければいけない、ということか。さーたんの独り言本家(こちら)の「読書」にも多少の記述あり。

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2019年9月14日 (土)

ブラジャー

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その13。

身体に合ったブラジャーをつける
 胸が大きいと脊柱に負担がかかる。身体に合ったブラジャーは、腕を頭の上に挙げたときに下側のワイヤーが皮膚から浮かないようなものである。浮くようになったら合わせ直したほうがよいかもしれない。

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大まかに言うとこの本は、文明の進歩に人類が心身共に追い着いていないということを書いている。各部のまとめはその対処法。著者の一番の関心は、自らも苦しんでいる腰痛。このまとめも恐らく腰痛がらみでしょう。女性のことなので私にはよく判りませんが。

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2019年9月13日 (金)

腰痛の診断

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その12。

スキャンを受けるかどうかは注意して考える
 スキャン診断を受けても、九九パーセントの確率で腰痛の原因は突き止められない。そう遠くないうちにMRIで筋肉の問題を特定できるようになるだろうが、ほとんどのケースではスキャンを受けても費用に見合うだけの価値はない。

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2019年9月12日 (木)

痛みの要因

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その11。

痛いからといって必ずしも傷ついているわけではない
 苦しんでいる人にはなかなか理解できないし、強い痛みは身体が傷ついているサインのように思えることが多い。だが研究によって次々に示されているとおり、スキャンで診断できるどんな要因よりも、社会的および文化的な影響(および、症状が続いている期間や患者の思いこみなどの要素)のほうが、痛みがやわらいだりひどくなったりするのに大きな影響を及ぼすという。

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2019年9月11日 (水)

動かさないと衰える

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その10。

 腰痛を防ぐいちばんの方法は、運動によって、動きや負荷に耐えられる身体を作ることである。

 動かすと腰痛がさらに悪化するというのは誤解で、研究によればその逆である。運動も同じ。あまり使っていない筋肉はとても傷つきやすいが、鍛えた筋肉は傷つきにくい。マイク・アダムズ教授は次のようにいっている。「運動で死ぬことはなく、逆に身体を強くしてくれる。どの組織も力学的な負荷に適応する。骨についていうと、負荷がかかることで組織がより硬く強くなる。軟骨も同じだが、とてもゆっくりで何年もかかる。筋肉は適応するのが速い」。
 二〇一八年に発表された研究によると、長期にわたって微小重力下ですごした宇宙飛行士には、脊柱に負荷がかかっていなかったせいで、脊柱のこわばりや椎間板の膨らみや筋萎縮が生じる可能性があるという。このように脊柱に負荷がかからないと、腰痛が起こる。日常活動の一部として、定期的にものを持ち上げたり負荷をかけたりすることを勧める。キャリアの長いボート選手はつねに脊柱を最大限曲げて負荷をかけているが、腰痛に悩まされる割合は、いつも座って仕事をしている中年と同程度だ。マイク・アダムズ教授がいうには、「オリンピック選手は脊柱(骨や椎間板)のさまざまな異常を抱えていることが多いが、痛みは平均的な男女と変わらない」という。ボートを漕ぐという動作は、脊柱が耐えられるなかでももっとも負荷のかかるものだが、ある程度トレーニングを積めば怪我はほとんどしない。しかしご用心。どんなトレーニングでも、急に増やせば怪我につながる可能性が高い。

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2019年9月10日 (火)

負荷に適応

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その9。

ウオルフの法則に注意
 ウオルフの法則(ドイツ人解剖学者で外科医のユリウス・ウォルフが一九世紀に導いた)によると、健康な人間や動物の骨は、その場所にかかる負荷に適応するのだという。筋肉や腱や勒帯も負荷のあるなしに適応してしまうので、使えなくなるのを防ぐには動かして使うこと。

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2019年9月 9日 (月)

裸足の時間を増やす

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その8。

 靴を履くと歩幅が広くなる。かかと部分のクッション性がよいと地面を強く踏みしめるので、靴を履いた状態で身についた歩き方だと、株足になつたときに歩きづらく感じるだろう。裸足か、または足に合わせて変形するふにゃふにゃの靴を履いて、歩いたり運動したりすること(ウエイトトレーニングを含む)。そうすれば、身体が望んでいるとおりの形で足の内在筋が荷重や運動に反応できる。

 

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2019年9月 8日 (日)

最低でも一日一万歩は歩く

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その7。

一万歩歩くと約七キロになる。一万歩というのは完全に適当に決められた値である。二〇一一年に発表されたメタ分析では、戸惑ってしまうような結論が示された。「健康な成人は一日におよそ四〇〇〇歩から一万八〇〇〇歩歩くとよく、一日一万歩というのは健康な成人にとって理にかなった目標だろう」。このように歩数に大きな幅が出たのは、四〇〇〇歩から一万八〇〇〇歩歩いているときの運動強度の報告値に大きな開きがあったためである。たとえばスカッシュをしている最中には四〇〇〇歩くらいしか歩けないだろうが、心臓血管へのメリットはその割にかなり大きい。私が思うに、人類が二〇〇万年以上ずっと歩いてきた距離、つまり一日あたり八キロから一四・五キロ、約一万二〇〇〇歩から一万八〇〇〇歩を目指すべきだ。切りのよい数字を目安にしたいなら、一週間に一〇万歩とすれば狩猟採集民に近づける。

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2019年9月 3日 (火)

共産主義による犠牲者

隗より始めよ(三浦淳元新潟大学教授のブログ)、ステファヌ・クルトワ + ニコラ・ヴェルト(外川継男訳)『共産主義黒書―犯罪・テロル・抑圧―〈ソ連篇〉』(恵雅堂出版、2001年11月)、の解説から。

 序文ではまず共産主義による犠牲者の数が掲げられる。
 中国で6500万、ソ連で2000万、北朝鮮とカンボジアで各200万、アフリカで170万、アフガニスタンで150万、東欧とヴェトナムで各100万など、合計で1億人近くに及ぶ。
 この数値については異論もあるわけだが、いずれにせよ大量の殺戮が共産主義の名においてなされた事実は動かしようがない。上に引いた、英訳本にマーチン・マリアが付けた解説によると、ナチによる犠牲者は約2500万である。
 ならば、なぜナチは断罪されてきたのに共産主義は断罪されてこなかったのか?
 理由はいくつかあるという。第一に、西欧知識人はそもそもソ連の内実をろくに知らないできた。
 私の感想を言えば、これも「知識人」の質次第だろう。アンドレ・ジッドのように1930年代からすでにソ連の実態を見抜いて警告を発していた知識人もいたからである。
 しかし、本書で指摘されているように、ソ連のお膳立てした地域を旅してすっかり騙されてソ連讃美を行ったロマン・ロランやアンリ・バルビュスといった知識人もいた。
 要するに、知識人と言っても、「いいのもいれば悪いのもいる」というだけの話なのだ。

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共産主義の理想と現実の乖離は何故?

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2019年8月27日 (火)

骨盤を持ち上げる

骨盤が前方に傾いている人は、定期的な運動をすることで骨盤を持ち上げることができる。とくに体幹を意識する必要はなく、何らかの形で腹部に効く運動ならほぼどんなものでもよい。多くの人が、脊柱はまっすぐ「力がかかっている」ほうが安定だと思いこんでいるが、それは間違い。正常な姿勢では脊柱はゆるやかなS字を描いていなければならず、それが最高の性能を発揮する本来の形である。

ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その5。

その6は、泥を食べない
この第Ⅳ部を読んでそうしようかと思った人もいるかもしれないが、土は食べないように。

まとめはこれだけだが、本文には泥が健康にいいとかいてある。確かに泥は生物にいい働きをするようだ。しかし人間には? とはいえ、調べてみると、人が土を食べる文化は世界各地に分布していて、消化の促進、滋養強壮、解毒などの効果があるらしい?

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