無名の人々
無名の運命のなかで、自分の筋を貫き通して、歴史にものこらないで死んでいった者の生き方に、ぼくは加担したいんだよ。(岡本太郎)
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「尊敬する人」といえばなぜみなすぐに権勢を誇った人を挙げるのだろうと、芸術家は言う。成功者といっても、彼を取り巻く「いろいろな状況が押しあげた」だけ。歴史には、成功しないと知りつつ「命を賭けて筋を通した」無名の人々が埋もれているはずで、そこをしっかり見ようと。『太郎に訊(き)け! 岡本太郎流爆発人生相談』から。
鷲田清一による折々の言葉 朝日新聞 2020.04.09
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