喜びと楽しさ
喜怒哀楽のうち、怒りと哀(かな)しみは積もるものであり、喜びと楽しさは積もらない。(有富健〈ありどみつよし〉)
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「だからいつも喜びと楽しさを発生させる努力は必要である」と、血管奇形という難病を患う有富は言う。激痛、余病に苦しみつつも、難病指定と患者の相互支援のために活動してきた。苦悶(くもん)や焦りはつい表に出る。が、それだと周りは退く。作り笑いであっても、笑顔でいれば人は集まってくる。「形から入る」のがまずは大事と。『負けるものか!』(真里鈴構成・編集)から
鷲田清一による折々の言葉 朝日新聞 2020.05.13
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