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2020年5月 5日 (火)

コロナ過後の東アジア・日中

 トランプのアメリカが日本を「搾れるだけ搾れる植民地」とみなしていることが日々明らかになる中で、中国が日本を「たいせつな友邦」として遇してくれたら、日本人はどう対応するでしょう?  
 僕は習近平は、ポストコロナ期の東アジアで、日本を取り込んで、アメリカから心理的に離反させ、あわせて韓国・台湾との「東アジア共同体」構想の真ん中に地政学的なくさびを打ち込む・・・という戦略で来るんじゃないかと思っています。つまり、日本を「経済的属国」にするというプランです。
 日本は東アジアの中で最も「属国慣れ」している国ですから、宗主国がアメリカから中国に代わっても、あまり体制に変化がない。
 そのためにまず中国は自民党の派閥を一つ札束を積み上げて「買い」に来る。自民党の中に「親中派」ケルンを形成する。そして、「中国が開発したワクチンを日本に優先的に配給するように話をつけたのはオレだ」という「手柄」をその自民党の派閥の長にプレゼントする。これは使いでのあるカードです。「救国の英雄」のタイトルを手に入れられるんですから。当然、次の自民党総裁選で有力候補になる。そうやって、「中国に借りがある」政治家を日本のトップに据える・・・ まあ、戦後アメリカが岸や賀屋に対してやったことと同じなんですけどね。そういうことが展開するのではないかと、僕は目を凝らして観察しているわけです。
 というわけで、コロナ禍の渦中における中国の動きはたいへんに興味深いものがあります。ここでどういう手を打つかで、ポストコロナ期の世界の地政学的布置が書き換えられるからです。その場合のキープレイヤーは中国です。刮目して観察する必要がある。

内田樹の研究室、のブログ 2020-04-17『2020年度寺子屋ゼミ受講要項』から。全文はこちら

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