« グテのパンたち(その22) | トップページ | 餓死 »

2020年1月14日 (火)

安倍政権 by 内田樹

 国民全体が同時的に潤う(あるいは「協和的な貧しさ」のうちに安らぐ)ということをもう現在の政府はめざしていません。「選択と集中」とか「トリクル・ダウン」とかいうのは、平たく言えば「勝てるやつに資源を全部集めろ(勝てないやつは「おこぼれ」を待ってじっとしてろ)」ということです。新自由主義的な政策は貧富の間で国民が分断されることをむしろ積極的に推し進めている。国民の分断を「危機的事態」と見るか、それともただの日常的風景と見るか、それがかつての自民党政権と安倍政権の本質的な差だと思います。
 安倍政権が先行者たちと決定的に違うのは、意図的に国民を分断することから政権の浮揚力を得ているという点です。今の選挙制度なら、有権者の30%のコアな支持層を固めていれば、残り70%の有権者が反対する政策を断行しても、政権は維持できることがわかったのです。

内田樹の研究室、のブログ 2020-01-07 ”Give democracy a chance” から。全文はこちら

|

« グテのパンたち(その22) | トップページ | 餓死 »

新聞雑誌など」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« グテのパンたち(その22) | トップページ | 餓死 »