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2019年12月25日 (水)

義務@日本国憲法

サライ2019年12月号、秋葉忠利著『数学書として憲法を読む 前広島市長の憲法・天皇論』についてのサライBOOKレビューから。

 日本国憲法には条文が103あるが、その中で《義務》という単語が登場するのは、わずか4つしかないという。
①第26条 教育を受けさせる義務
②第27条 勤労の義務
④第30条 納税の義務
④第99条 憲法尊重擁護の義務
 ①から③は、いわゆる「国民の三大義務」、④は憲法遵守(じゅんしゅ)。どれも重要な事柄だが、「法的義務」と解釈されているのは、26条と30条だけだという。99条解釈の通説では、義務ではなく「道徳的要請」だというのだ。
 これに著者は異議を唱える。条文によってその都度、単語の意味を変更するなら、数学的公理が成り立たなくなるからである。30条が義務なら、99条も義務じゃないか、というわけだ。
 改めて99条を確認しよう。
《天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。》
 筆者は、数学の問題を解く要領で、《99条を「道徳的要請」だと解釈すること自体》が、《99条違反》だと証明する。その論理展開や見事! 義務である以上、国会議員が改憲を口にした時点で、すでに憲法違反なのである。

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