語られたがる言葉たち
「語られたがる言葉たちが、語られるのを待っている気がするんです」谷賢一(脚本)
福島第一原発事故をめぐる戯曲「2011年:語られたがる言葉たち」から。賠償金の有無、被曝(ひばく)差別、避難先でのストレスなど被災者たちの間に生じた亀裂と悲鳴。東京から視聴率のとれる画像を求められる中、現場を取材する地元テレビの局員はこう言い、地道な聞き取りを続ける。そして時には「誰かがノックし続けねっきゃ、開かねえ扉もあんでしょう」と迫っていく。
朝日新聞、鷲田清一による「折々のことば」2019年10月7日
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