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2019年9月 3日 (火)

共産主義による犠牲者

隗より始めよ(三浦淳元新潟大学教授のブログ)、ステファヌ・クルトワ + ニコラ・ヴェルト(外川継男訳)『共産主義黒書―犯罪・テロル・抑圧―〈ソ連篇〉』(恵雅堂出版、2001年11月)、の解説から。

 序文ではまず共産主義による犠牲者の数が掲げられる。
 中国で6500万、ソ連で2000万、北朝鮮とカンボジアで各200万、アフリカで170万、アフガニスタンで150万、東欧とヴェトナムで各100万など、合計で1億人近くに及ぶ。
 この数値については異論もあるわけだが、いずれにせよ大量の殺戮が共産主義の名においてなされた事実は動かしようがない。上に引いた、英訳本にマーチン・マリアが付けた解説によると、ナチによる犠牲者は約2500万である。
 ならば、なぜナチは断罪されてきたのに共産主義は断罪されてこなかったのか?
 理由はいくつかあるという。第一に、西欧知識人はそもそもソ連の内実をろくに知らないできた。
 私の感想を言えば、これも「知識人」の質次第だろう。アンドレ・ジッドのように1930年代からすでにソ連の実態を見抜いて警告を発していた知識人もいたからである。
 しかし、本書で指摘されているように、ソ連のお膳立てした地域を旅してすっかり騙されてソ連讃美を行ったロマン・ロランやアンリ・バルビュスといった知識人もいた。
 要するに、知識人と言っても、「いいのもいれば悪いのもいる」というだけの話なのだ。

*****

共産主義の理想と現実の乖離は何故?

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