最低でも一日一万歩は歩く
ヴァイバー・クリガン=リード著「サピエンス異変」
第Ⅳ部のまとめから引用、その7。
一万歩歩くと約七キロになる。一万歩というのは完全に適当に決められた値である。二〇一一年に発表されたメタ分析では、戸惑ってしまうような結論が示された。「健康な成人は一日におよそ四〇〇〇歩から一万八〇〇〇歩歩くとよく、一日一万歩というのは健康な成人にとって理にかなった目標だろう」。このように歩数に大きな幅が出たのは、四〇〇〇歩から一万八〇〇〇歩歩いているときの運動強度の報告値に大きな開きがあったためである。たとえばスカッシュをしている最中には四〇〇〇歩くらいしか歩けないだろうが、心臓血管へのメリットはその割にかなり大きい。私が思うに、人類が二〇〇万年以上ずっと歩いてきた距離、つまり一日あたり八キロから一四・五キロ、約一万二〇〇〇歩から一万八〇〇〇歩を目指すべきだ。切りのよい数字を目安にしたいなら、一週間に一〇万歩とすれば狩猟採集民に近づける。
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