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2019年7月 3日 (水)

さーせん

朝日新聞 be on Saturday 2019年6月22日
(街のB級言葉図鑑)さーせん
飯間浩明(国語辞典編纂〈へんさん〉者)

■挨拶ことばは崩れやすい

商店街にあるバーに出ていた看板です。〈さーせん〉と書いた下に〈海〉〈休〉という文字が。
何だか判じ物のようですが、「さーせん」は「すみません」の変化形です。つまり、全体では「すみません、海へ行くので休業します」ということ。店の常連にはこれで十分伝わるのでしょう。
この「さーせん」は、「あざーす」(ありがとうございます)と同様、21世紀に広まりました。「きちんと発音しなさい」というのはよけいなお世話で、もともと、挨拶(あいさつ)ことばは音が崩れやすいのです。
「こんにちは」は、「今日(こんにち)はよいお日柄ですね」の略で、さらに「こんちわー」「ちわーっす」となりました。「さようなら」も、「然様(さよう)ならば、これで失礼します」だったのが略され、「さよなら」「さいなら」になりました。いずれも元の形からずいぶん隔たっています。
挨拶というのは、何か声を出すことが一番大事で、極端な話、笑顔で頭を下げながら「あー」とでも言えば、気持ちは伝わります。「さーせん」も、文字で見て分からなくても、店員さんの発音を聞けば、意味が了解できるはずです。

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