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2019年7月 5日 (金)

〇〇すぎる

朝日新聞 be on Saturday 2019年6月29日
(街のB級言葉図鑑)さーせん
飯間浩明(国語辞典編纂〈へんさん〉者)

■程度の激しさを表す表現

コンビニエンスストアの店頭に、飲料の広告が出ていました。〈コクすぎて、/余韻すぎて、/うれしい!〉。ここに出てくる「すぎる」の使い方は新しいですね。
従来の文に翻訳すると、「とてもコクがあって、とても余韻があって、うれしい」。でも、これでは、人目を引く広告になりません。
「すぎる」は、もともと「暑すぎる」「多すぎる」など、ちょうどいい程度を超えることを表しました。「やりすぎる」もそうです。
それが、2010年代に入り、「美人すぎる議員」など、程度の大きさを褒める場合にも使われるようになりました。「美人すぎるので、少し美人度を下げてください」ということではありません。
「すぎる」は、いろいろなことばと結びつくようになりました。たとえば「赤ちゃんが天使すぎる」。従来なら「天使のように、とてもかわいい」と言ったところです。
さらには、「イベントに行きたかったすぎる」という例も。行けなくてとても悔しい気持ちを表そうとしています。「すぎる」は、程度の激しさを表すことばとして、表現の自由度を広げてきたのです。

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