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2019年1月13日 (日)

病める貝の吐き出した美しい異物

病める貝の吐き出した美しい異物、それが真珠です。(澁澤龍彦)

人生とは長患いみたいなもの。思うようにはゆかぬその思いを、人は内に痼(しこ)りのように溜(た)め込む。その痼りがもし、吐瀉(としゃ)物のように形の崩れたものではなく、瑕(きず)のない美しい球となって吐き出されたなら、それこそ患う人性への究極の慈悲といえるかもしれない。幼き頃よりの夢を叶(かな)えるべく、老いて天竺(てんじく)に向かう親王の幻想と怪奇の旅を描いた小説『高丘親王航海記』から。

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朝日新聞、鷲田清一による「折々のことば」 2019年1月13日

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