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2018年4月19日 (木)

聖地巡礼 Rising ①/4

聖地巡礼シリーズの二冊目、訪れた聖地は熊野。
内田樹と釈徹宗の対話が中心の本。以下は内田の発言。

いまのところ、世代間に敵意というはどのものはないと思うんですけど、格差拡大が進行していますから、資源分配のフェアネスを訴えることは必要なんです。格差が行き過ぎると、それに対するフェアな分配への要求も必ず行き過ぎになる。でも、フェアな分配を求める暴力性というのは、それを抑制するロジックが弱いんです。(略)
だけど、正義が行き過ぎるのは、ある意味では自然過程なんです。日本人の民族性として、とことんまで行くしかないというのがありますよね。『忠臣蔵』や『昭和残侠伝』がそうですけれど。不正を芽のうちに摘んでおいて、なにごともないところで収めるというのが苦手で、それこそ「膿が出る」まで、患部の劣化を放置しておく。途中のほどほどのところで抑制して、微妙な補正を行なうというのが苦手なんです。それよりは、万人が「これはいくらなんでも非道である。許しがたい」と思ってくれるところまで悪を顕在化させておいて、最後に劇的に破壊して、自分も返り血を浴びる。(p.56~p.57)

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