私たち、戦争人間について ⑥/7
「群衆」は、しばしば犯罪的行為を行う。単独であれば宮殿に火をつけたり、店舗を荒らしたりできないが、群衆の一員になって巧みな暗示を与えられると、一瞬のうちに残忍で凶暴になり、容易に略奪や殺人もやってのけてしまえると指摘されている。
しかし、その一方で、群衆は何かのために自らを顧みない犠牲的な、無私無欲な行いもすることができるともいう。特に、栄光とか、名誉とか、信仰、祖国などといったことに関する感情に訴えれば、人々は見事に自発的に動くのであり、歴史というのはそうしで作られていくのだ
石川明人 「私たち、戦争人間について」 p.203
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